2024.05.24
Bio Art 犬・猫繁殖士認定制度 開講‼
  • ブリーダーで良かったと 心から思える瞬間。
  • ブリーダーで良かったと 心から思える瞬間。
  • ブリーダーで良かったと 心から思える瞬間。

設立の想い

元気なワンちゃん、可愛いネコちゃんを、初めておうちに迎えた日のことを覚えていますか? 最初はおっかなびっくりで、慣れ始めると家族に愛嬌を振りまいたり、部屋の隅々まで探索したり。 ふれあうたびに掌に伝わるあたたかな体温に、「いのち」の重みを実感されたのではないでしょうか。 体格も性格も、健康状態もそれぞれに異なる、愛すべきペットたち。彼らが皆様のお宅に迎えられるまでには、 実はいろいろなことが起こっています。時には、子犬や子猫の健やかな成長が、そしてお母さんの安全なお産が脅かされることもあるのです。 そんな時、一年365日をほぼ休みなく、場合によっては夜を徹してでも寄り添うのが、わたしたちブリーダーです。 産科と保育園を兼ねるような忙しさのブリーディング現場は、まさに波乱の連続です。 それでも苦にならないのは、動物が大好きだから、ペットと暮らす人々の笑顔があふれる社会が見たいから。 動物の権利が議論され、生命倫理が問われる現代。出産に挑むお母さんも、産まれたばかりの子どもたちも、誰かが守らなければなりません。だからこそ巣立ちのその日まで、わたしたちがあらん限りの愛情を注ぎます。 この協会は、そんな想いから出発しました。

応援メッセージ

私は長年にわたり、犬と猫のブリーディングに関する各種研究に携わって参りました。生命の誕生においては未解明の部分が今も少なくありませんが、世界中の研究者たちとともに、犬及び猫の繁殖生理に関わる研究・発情発現のメカニズムなどをひとつひとつ紐解きながら、犬の交配適期の判定法や人工授精法といった新しい技術を確立し、さらには各種繁殖障害の治療にもあたっております。今後は、長年の研究の中で蓄積してきた自然科学の知見と技術を、ひとりでも多くのブリーダー様に正確にお伝えしたいと考えております。

日々、動物たちとともに生きる皆様と一体となり、動物福祉の視点を忘れることなく健康な子犬・子猫の誕生に貢献したいと強く願っております。ブリーダーの皆様、ともに頑張りましょう!

全国ブリーダー協会 名誉会長 筒井敏彦

一般社団法人 日本小動物繁殖研究所 Bio Art 代表理事、所長
日本獣医生命科学大学 名誉教授
一般社団法人全国ペット協会 副会長
ヨーロッパ獣医小動物繁殖学会(EVSSAR) 名誉会員
日本繁殖生物学会 名誉会員

ブリーダー

6つのお仕事

  • まずは親犬・親猫を
    育てるところから!

    ブリーディングの仕事は、まず子犬・子猫たちを迎えるところから始まります。毎日のお世話に追われながら成熟を待ちますが、女の子の中には概ね1年くらいで来る初生理が3年ほどかかる子や、生理自体が来ない子もいます。また、生後6か月以降くらいから現れるアレルギー体質をはじめ、さまざまな疾患のリスクもありますので、全ての子が親犬・親猫に育ってくれるわけではありません。

  • 好きだから出来る
    健康管理

    ブリーディングしている親犬・親猫、赤ちゃん、そしてシニア犬・シニア猫も、日々健康第一です。太ってないか痩せていないか、また、便の状態や尿の回数・色、食欲はもちろんお水を飲む量や被毛の艶、皮膚の状態、顔つきからしぐさまで。我が子のようにお世話して、日々観察してこそ、変化に気付き、早期発見、早期治療ができるのです。

  • 手抜きご飯はNG!!

    毎日みんなにご飯を用意しますが、これも意外に大変。最近は栄養バランスが優れたフード商品が多いですが、実は同じメニューを機械的に与えるわけではありません。ダイエット食やアレルギー食、病院の処方食や産前産後の専用食、そして時にはライフステージ別フード。管理は大変ですが、健康を守るためには手抜きご飯ではいけません。

  • プロは「全員」を
    見分けます!

    たとえば「チワワのロングのクリームの女の子」が10匹いたら、完璧に見分ける自信はありますか? わたしたちブリーダーは、人間の顔と同じくらいの精度で識別します。ご飯やお薬だけでなく、みんなで遊ばせる時も相性がありますし、気質次第で接し方もさまざま。種類や性別だけでなく、顔と名前、性格や友だち関係まで覚えてこそプロなのです。

  • 出産が近づくと
    緊張の連続!

    お産前の妊娠期間は、ブリーディングの現場では交配から「58〜64日くらい」という声が多数。時期が近づくと、体温や便・尿の頻度、食欲や呼吸の変化など、注意深く見守りますが、それでもいつ陣痛が始まるかは予測できません。ほとんど変化が見られない中で突然陣痛がきたり、破水するお母さんもいるので、24時間備えることが少なくありません。

  • ママと一緒に赤ちゃんのお世話も!

    赤ちゃんには、まず移行抗体をしっかりと与えるために、初乳をしっかり飲ませます。その後は毎日きちんと体重を測り、心配な時は飲む前後の赤ちゃんの体重差で授乳量を見極めます。お母さんの体調などによっては哺乳瓶やシリンジで人工ミルクを与えたり、便秘気味なら綿棒で排泄を促してあげたり、離乳食の準備を始めたり。新しい家族に出会うまで、愛情たっぷりに育てます。

COLUMN

ワンニャン通信

  • …ジアルジア原虫感染症…

    〜〜

    ジアルジアとは、消化管寄生虫鞭毛虫の一種で別名ランブル鞭毛虫とも呼ばれている原虫感染症です。

    感染すると下痢などの消化器症状を引き起こし仔犬や仔猫の場合は小腸性の下痢(軟便•青白い便•脂肪便など)が見られ、食欲不振や脱水などの重篤な状態になるケースもあります。

    ジアルジアは、休眠状態の嚢子型(シスト)と活動状態の栄養型(トロフォゾイト)という2つの形態を取ります。
    シストに関しては非常に抵抗性が強く、外部環境においても長期間生存することが可能です。
    このシストの状態のジアルジアを、食物や水などと共に口から摂取してしまうとジアルジアに感染してしまいます。
    肉眼では確認できず顕微鏡での診断を用いますが、顕微鏡検査での検出率が高くないため最近では抗原検出キットやPCR検査の方法も活用されています。

    治療法としては、抗原虫薬を投与し、再感染しないよう飼育環境を消毒することが大切です。
    ジアルジアは塩素系消毒だけでは死滅させにくいので、熱湯消毒や高温スチーム、クレゾール3%溶液などを用いて徹底的に消毒を施して下さい。

    感染した犬や猫も身体に付着したシストを取り除くためにシャンプーは大事!

  • …遺伝子疾患名と症状…

    〜FILE.2 DM 《変性性脊髄症》〜

    近年の科学的技術の進歩により、様々な遺伝子病検査が可能となった現代、動物との共生•健全なブリーディングを目指す私達ブリーダーにとって遺伝子検査は必須です。

    …………………………………………………

    麻痺が徐々に進行し最終的には呼吸不全に至る致死性の遺伝子病です。

    原因としては、スーパーオ
    キシドジムスターゼ1(SOD1)というタンパク質の変異遺伝子とされています。

    発症年齢は8歳くらいからで日本では過去に、コーギーに多くみられました。

    人のALS(筋萎縮性側索硬化症)に似た病気ともいわれています。

  • …パテラ(膝蓋骨脱臼)とは…

    〜〜

    後ろ足の膝蓋骨という膝の骨が先天的な要因、または後天的な要因によりズレてしまうことで発症します。

    膝蓋骨がずれるのが身体の「内側」であれば「膝蓋骨内方脱臼」、身体の外側であれば「膝蓋骨外方脱臼」と呼びます。

    トイプードル•ポメラニアン•チワワ•ヨーキー•イタグレ•柴犬などに多くみられます。

    パテラにはグレードがあり、症状によっては手術が必要になるケースもあります。

  • …遺伝子疾患名と症状…

    〜FILE.1 PRA《進行性網膜萎縮症》〜

    近年の科学的技術の進歩により、様々な遺伝子病検査が可能となった現代、動物との共生•健全なブリーディングを目指す私達ブリーダーにとって遺伝子検査は必須です。

    …………………………………………………

    網膜が萎縮•変性する病気で遺伝的要因の影響を大きく受けます。
    進行性に見えなくなり最終的に失明に至る遺伝子病です。

  • …熱中症に厳重注意…

    〜〜

    今年も全国的に高温を更新する程の猛暑となっております。

    ケネル内、キャッテリー内の温度•湿度の管理は当然のことながら、動物病院やペットサロンへの移動時の車中での温度管理、運動場に日陰を作ったりミスト栓や扇風機、冷風扇を設置する等…熱中症や日射病にならない様に温度チェックの見回りや工夫など細心の注意を心がけましょう。

  • …コクシジウム症…

    〜〜

    コクシジウム症は顕微鏡でないと見えないコクシジウムという原虫に属する腸内寄生虫の感染によって起こります。
    コクシジウムに感染した犬猫の糞便中にはオーシストという卵型の核のようなものが排出され、足裏や体に付着したオーシストを口から摂取することで感染します。
    コクシジウムは犬猫の免疫力が落ちた時に発症しやすい病気です。
    仔犬•仔猫などでは治療が長引いたり重症になり命に関わることもある怖い病気です。
    親•仔•共に定期的に検便を行い早期発見、早期治療を心がけましょう。

    ✱コクシジウム症のオーシストは一般的な消毒では死滅しませんので、食器や毛布•タオル等を消毒するには…
    60℃のお湯→30分程度
    80℃のお湯→1分程度
    の、熱湯に浸すのが有効です。

  • 犬の年齢について

    〜犬の年齢と適切な育て方〜

    犬の年齢は人間と異なることはご存知でしょうか?犬種や体の大きさなどで違いがあるんですよ。基本的には生まれてから1年まではパピーと呼ばれ、食事・健康・社会化期の成長を育む為の大切な期間と言われております。色々なことを経験し学びながら一瞬でパピー期間が過ぎていきますが、たくさんの思い出や学びの時間を共有していく大切な成長期です。1年を過ぎアダルトと呼ばれ人間との生活に不満やマンネリ化をしてくる時期となります。なかには食事だけで満足せずおやつの要求、オモチャの破壊などに興味が向くようになる子もいます。そんな時に新しい仲間や人間社会の変化に合わせた行動も出来る様になります。そんな活発な行動をしていた時期が過ぎ…寝る事が多くなり、健康面に不安が出てくる6歳から7歳頃を節目にシニア世代突入期となり始めます。食事面や運動面、健康面にも特に気を付けてあげる必要があります。また、年に1回だった健康診断も年2回にしてあげるのも良い事です。この様に人間より短い命である犬との生活は1日1日を大切に過ごせる環境作りが最も重要だと思います。犬はかけがえのない大切な家族であり我が子です。

  • ブリーディング

    〜健全なブリーディングのために〜

    ブリーダー自身が、動物の行動学についてや獣医学について、遺伝子病について等の専門知識を勉強し、清潔に整えられた環境で動物に対する責任と深い愛情を持ち、血統や心身の健康状態を見極め新しい生命に遺伝的疾患等が出ない様なブリーディングを志し日々、親犬親猫•仔犬仔猫の管理を行っています。生き物には、いつか命の終わりが有り、時には看取りという辛い時間もありますが尊い命と向き合い、動物からも沢山の事を学びながら、大切な家族として安心して迎え入れてもらえる健康な仔犬仔猫を、新しいご家族様にご提供できる様に努めています。動物と向き合うブリーダーにとっては毎日が多忙で体力気力も想像以上に必要ですが、新しいご家族様に可愛がってもらっている姿を見て嬉しく思ったり、飼い主様のお喜びの声などを励みにさせて頂いたり、何よりも動物が好きだから出来る暮らしですね。

Q&A

  • ログイン後他のページに移動すると会員ページに戻るメニューが無いのですが?

    大変申し訳ありません。
    このホームページの不具合ですが、早急に解決できるスタッフがいません。
    申し訳ありませんが、一旦ログアウトしていただくとメニューに会員ページが現れます。
    再度ログインをしていただく必要がありますが、この方法で会員ページにアクセスしてください。

  • 狂犬病予防ワクチンはいつ接種したらいいですか?

    狂犬病予防法の通常措置としまして、犬の所有者は犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合にあっては、生後90日を経過した日)から30日以内に、狂犬病ワクチンの接種を済ませ厚生労働省令の定めるところにより、その犬の所在地を管轄する市区町村長に、犬の登録をすることが法律で義務付けされています。

  • 歯磨きはどの様にしたら良いですか?

    コットンや歯ブラシを使って週1回〜週2回程度、歯みがきをしてあげて下さい。
    その際、専用の歯みがきジェル等を使用する事をオススメします。
    歯垢や歯石を放っておくと歯周病や歯肉炎にもなり、口腔以外への影響としては細菌が血液をたどって全身に回ってしまうので、心臓や肝臓にも悪影響を与えてしまいます。

  • 個体台帳は、どこで買えますか?

    会員様は会員ページよりPDFファイルをダウンロードして頂く事が可能です。

    ペットパークをご利用の会員様につきましては、下記の会場にて毎月1回の定期頒布会を行っておりますので是非ともご利用ください。
    (個体台帳は1冊から販売可能です)

    JPAP
    三河PP
    KPP
    静岡県PP

  • 2022年6月から何が変わりますか?

    私たちブリーダーに対しては 飼育環境の改善 飼育頭数や繁殖回数の制限 販売の犬猫に対するマイクロチップの装着の義務化等 いろいろなことが変わります。

  • マイクロチップの装着の意味はありますか?

    現状、保健所に保護される犬猫の80%はもとの飼い主様は不明の状態です。今後は新しく迎え入れをされる犬猫に関しては必ずマイクロチップが装着されます。マイクロチップの装着により飼い主様が明確になるので不幸な犬猫は確実に減ることとなるでしょう。

全国ブリーダー協会

協会概要

全国ブリーダー協会は、ブリーダー業界の健全な発展と社会的地位の向上を目指し、 教育や広報などの事業を通じて人とペットが幸せに共生できる 社会環境の構築に貢献します。

名称
一般社団法人 全国ブリーダー協会
所在地
〒493-0007 愛知県一宮市木曽川町外割田字寺前120番地
TEL 0586-84-1005   FAX 0586-80-0514
活動内容
ブリーダー業界の発展及び社会的地位向上に向けての広報活動 ブリーディング知識や技術等に関する教育 法律に基づくブリーディング業の運営に関わる指導 人と犬や猫が共生する社会に向けての活動 その他、本協会の目的を達成するために必要な事業
会長挨拶

2020年に動物愛護法が改正されました。すでに施行されているものもありますが2022年より大きく制度が変わります。我々ブリーダーにとっては厳しい改正となっています。実態に即していない制度改正、ブリーダーの活動を顧みない制度変更など言いたいことは山ほどあります。しかし、法律で規定された以上、法律を守っていかなくてはいけません。なぜこのような事態になったのか?それは、我々ブリーダーの全国的な組織が存在せず我々の声を行政に届けることが出来なかったからです。全国ブリーダー協会は、動物愛護と法令順守は当然のこととして、法律の運用に対し我々ブリーダーの声を行政に届けるため設立しました。また、会員の皆さんが健全なブリーディング業を営むために必要なセミナーや勉強会、有益なサービスや情報発信を行っていきたいと思います。

ブリーダー協会 会長 斉藤広光

お問合せ

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