…ジアルジア原虫感染症…
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ジアルジアとは、消化管寄生虫鞭毛虫の一種で別名ランブル鞭毛虫とも呼ばれている原虫感染症です。
感染すると下痢などの消化器症状を引き起こし仔犬や仔猫の場合は小腸性の下痢(軟便•青白い便•脂肪便など)が見られ、食欲不振や脱水などの重篤な状態になるケースもあります。
ジアルジアは、休眠状態の嚢子型(シスト)と活動状態の栄養型(トロフォゾイト)という2つの形態を取ります。
シストに関しては非常に抵抗性が強く、外部環境においても長期間生存することが可能です。
このシストの状態のジアルジアを、食物や水などと共に口から摂取してしまうとジアルジアに感染してしまいます。
肉眼では確認できず顕微鏡での診断を用いますが、顕微鏡検査での検出率が高くないため最近では抗原検出キットやPCR検査の方法も活用されています。
治療法としては、抗原虫薬を投与し、再感染しないよう飼育環境を消毒することが大切です。
ジアルジアは塩素系消毒だけでは死滅させにくいので、熱湯消毒や高温スチーム、クレゾール3%溶液などを用いて徹底的に消毒を施して下さい。
感染した犬や猫も身体に付着したシストを取り除くためにシャンプーは大事!